ES向上の方法を取り入れて離職率ダウン!ES(従業員満足度)に影響する要因について
「従業員のやる気を引き出し、業績アップを実現したい」
「離職率を下げ、優秀な人材を定着させたい」
「活気あふれる職場環境を作り、イノベーションを促進したい」
ES(従業員満足度)を向上させることは、これらの課題を解決する鍵となります。
しかし、「どのように取り組めばいいのかわからない」「どのような施策・方法が効果的なのか知りたい」といった声も少なくありません。こちらでは、経営陣や管理職が知っておきたいES(従業員満足度)に影響する要因について解説します。
ES(従業員満足度)に影響する要因について解説
仕事における満足度は、動機付け要因と衛生要因の2つに大きく左右されます。
動機付け要因
動機付け要因とは、仕事に対する満足度を高める要因のことです。「やりがい」「達成感」などが該当します。
仕事のやりがい・適性・量・質
従業員が自身の仕事にやりがいを感じ、適性に合っていると実感できることが重要です。仕事量が適切で、質の高い仕事ができる環境があれば、ES(従業員満足度)は高まります。一方、仕事量が過多で常に残業が必要となればストレスが溜まり、満足度は低下します。また、単純作業が多く、充実感が得られない場合も同様です。
従業員一人ひとりの適性や経験を踏まえ、質の高い仕事を適切な量で与えることで、やりがいを感じさせ満足度を高められます。
公正な評価制度
公正で納得性の高い評価制度は、従業員満足度を高めるうえで重要な要素です。評価基準が曖昧だと、自分の評価がなぜそうなのかわからず、不満が生じます。評価基準の明確化に加え、評価項目・評価ウェイト・具体的な達成基準などをオープンに共有し、評価プロセスの透明性を高めることが求められます。さらに、上司による評価のみでなく、部下による上司評価、同僚による相互評価など、複数の視点から評価を実施し、公平性を確保することも重要です。公正な評価制度は従業員の信頼を醸成し、モチベーションの向上に寄与します。組織は、納得性と透明性の高い評価制度を構築することで、ES(従業員満足度)の向上を実現できます。
自己の成長(実感・人材育成・将来性)
自らの成長を実感でき、かつ企業が従業員の成長を支援する仕組みがあるとES(従業員満足度)が高まります。
具体的には、以下のようなことが挙げられます。
- キャリアパスが明確で、将来の自分のビジョンを描ける
- OJTや研修制度などの人材育成制度が充実している
- 昇進・昇格の機会があり、実力次第で上位職へのチャンスがある
自己成長を実感できない、キャリア形成の道筋が見えないと、従業員は企業に対する将来性が持てず、やがてモチベーションの低下につながります。従業員の成長を後押しするキャリア開発支援を行い、従業員一人ひとりが「自分の成長が企業の成長につながっている」と実感できる環境を整備することがポイントです。
組織の風土(雰囲気・文化)
従業員が働きがいを感じ、モチベーションを維持するうえで、組織の雰囲気や文化も影響を及ぼします。上司や同僚との人間関係がギクシャクしていたり、セクハラやパワハラなどの問題があるとストレスが溜まり、離職につながるおそれがあります。一方、職場の人間関係が良好で、お互いを尊重し合える風通しの良い環境なら、従業員は安心して仕事に打ち込めます。また、組織の目指す方向性が従業員一人ひとりに浸透していると、自身の仕事が会社の発展に貢献していると実感できます。このように、組織の風土はES(従業員満足度)に大きな影響を与える要因といえます。
衛生要因
衛生要因とは、仕事の不満足にかかわる要因を指します。
報酬水準
従業員の報酬水準は、ES(従業員満足度)に大きな影響を与える要因の一つです。給与が妥当であり、個々の貢献に対する適切な対価と感じられた場合、満足度は高まります。そうでない場合は不満が生じることが考えられます。
特に以下が重要視されます。
- 同業他社や市場水準と比べて遜色ない報酬設定
- 公平・公正な評価基準による賞与・昇給の決定
適切な報酬体系によって、社員は企業への信用と所属感を深め、高い満足度の実現につながります。しかし、報酬の増加だけがES(従業員満足度)向上を保証するわけではありません。給与以外の動機付け要素への適切な取り組みも重要です。
対人関係
職場の人間関係はES(従業員満足度)に大きく影響します。例えば、上司との関係が悪いと従業員はストレスを感じ、モチベーションが下がってしまいます。上司や同僚と良好な関係が築けている場合、お互いに協力し合える雰囲気が生まれます。協力体制が構築されていると仕事を円滑に進めることができ、生産性の向上にもつながります。
例えば、以下のような取り組みで対人関係の改善を目指します。
- 上司と部下の1on1ミーティングを定期的に実施
- 全従業員が参加するレクリエーション活動の企画
- 社内SNSの導入によるコミュニケーション活性化
このように、人間関係を意識的に改善する取り組みをすることで、従業員満足度を高められるでしょう。
経営方針
経営陣に対する不信感があると、将来への不安などから満足度は下がってしまいます。また、経営方針が従業員に浸透していないと方針に共感できず、やる気が出ません。経営理念・ビジョンが明確で従業員に浸透していれば、自分の仕事が貢献していると実感できるため、一人ひとりのモチベーションが上がり、帰属意識も高まります。
福利厚生・労働条件
長時間労働は疲労の蓄積やワークライフバランスの乱れを招き、離職率が高くなる原因にもなります。一方、ゆとりある働き方ができれば、仕事へのモチベーションを維持しやすくなるでしょう。例えば、以下のような施策が挙げられます。
- 勤務時間の見直し(フレックスタイム制、テレワーク導入など)
- 年次有給休暇の取得促進
- 育児・介護支援制度の拡充
- 健康管理プログラムの実施(メンタルヘルスケア含む)
- レクリエーション施設の提供(社員食堂、ジムなど)
また、単に制度を整備するだけでなく、有給休暇の取得を促したり、メンタルヘルスについての注意喚起を行うなど、組織的な取り組みが求められます。
ES向上の大敵!従業員満足度が低い職場で起きがちな事象
従業員満足度が低い職場では、様々な問題が発生し、結果的に企業の業績にも悪影響を及ぼす可能性があります。
離職率の上昇
従業員が会社を辞めてしまうため、人材の育成コストがかかり、業務に支障が出る可能性があります。
生産性の低下
仕事に対するモチベーションが低くなり、ミスが増えたり、納期遅れが発生したりする可能性があります。
顧客満足度の低下
従業員の不満が顧客に伝わり、顧客満足度が低下する可能性があります。
コミュニケーション不足
従業員同士のコミュニケーションが円滑に行われず、チームワークが低下する可能性があります。
不正行為の発生懸念
会社への不満から、不正行為に対する倫理的ハードルが低くなる可能性があります。
従業員満足度が低い職場では、様々な問題が発生し、結果的に企業の業績にも悪影響を及ぼす可能性があります。従業員満足度を向上させるためには、従業員の不満を解消し、働きやすい環境を整えることが重要です。
ES向上で組織を変える:経営者が取り組むべき3つの重点施策
従業員満足度(ES)の向上は、組織を良い方向に変える大きな力を持っています。経営者が率先して取り組むべき3つの重点施策をご紹介します。
経営ビジョンの明確化と浸透
経営者は、会社の目指す方向性を明確に示し、全従業員と共有することが重要です。具体的には以下の取り組みが効果的です。
- 定期的な全体会議での経営方針の説明
- 部門ごとの目標設定と進捗確認
- 社内報やイントラネットでの情報発信
オープンなコミュニケーション環境の構築
経営者と従業員、また従業員同士のコミュニケーションを活性化させることで、ES向上につながります。
- 1on1ミーティングの実施
- 部門横断プロジェクトの推進
- 社内SNSの活用
公正な評価制度と成長機会の提供
従業員のモチベーション向上には、適切な評価と成長の機会が欠かせません。
- 評価制度の整備:360度評価の導入、成果と能力のバランス重視
- 研修制度の充実:階層別研修、専門スキル研修の実施
- キャリアパスの明確化:社内公募制度、キャリア面談の定期開催
これらの施策を通じて、従業員一人ひとりが自身の価値を認識し、成長を実感できる環境を整えることが重要です。経営者がリーダーシップを発揮し、これらの取り組みを継続的に推進することで、組織全体のESが向上し、企業の持続的な成長につながるでしょう。
ES向上のための定量的な測定方法
ES(従業員満足度)を向上させるためには、その状態を定量的に測定し、現状を正確に把握することが重要です。主な方法として、従業員満足度調査(ESサーベイ)が一般的です。
この調査では、「仕事のやりがい」「職場環境」「報酬」「人間関係」など、満足度に影響を与える要素を設問化し、5段階評価や数値スコアで回答を収集します。さらに、データを集計・分析することで、課題や改善ポイントを明確にします。
最近では、短い頻度で調査を実施し、リアルタイムで満足度を把握する方法も増えています。また、ESスコアをKPIとして設定し、定期的にモニタリングすることで、施策の効果を継続的に評価可能です。
独自の研修プログラムでES(従業員満足度)向上や定着率アップに貢献!
ES(従業員満足度)を高めることで、以下のようなメリットが得られます。
- 生産性・業務の質向上
- 売上・利益の増加
- 優秀な人材の確保と定着率向上
エンゲージメントと似た概念ですが、ES(従業員満足度)が高まることで、さらに自発的な企業への貢献意欲が生まれると考えられます。そのため、ES(従業員満足度)の向上は、経営者や人事管理者が取り組むべき重要な施策の一つです。
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