組織を活性化するメリットや取り組み方法などを解説

近年、人手不足や働き方改革など、経営環境は目まぐるしく変化しています。そのような中、多くの企業が直面している課題として従業員のエンゲージメント低下が挙げられます。活気のない職場では、せっかく優秀な人材がいても能力を十分に発揮できず、業績向上もままならないといったケースも少なくありません。この課題を解決し、企業を飛躍へと導く鍵となるのが組織活性化です。こちらでは、組織活性化の意味やメリット、具体的な取り組み方法などについて解説します。

モチベーションアップ・コミュニケーションを強化!組織活性化の意味・メリット

組織活性化とは?

観葉植物がある現代的なオフィス

組織の活性化とは、組織内における従業員の意識や行動、コミュニケーションが活発な状態を指します。活性化された組織では従業員が自発的に行動し、組織目標の実現に向けて協力し合っています。また、上下間や部門間のコミュニケーションが活発で、情報共有やアイデアの創出なども盛んに行われています。このように、組織全体のパフォーマンスが高まり、生産性や社員満足度・顧客満足度の向上などにつながるのが特徴です。

組織が活性化している状態は以下のようなケースです。

従業員のモチベーションが高い状態

モチベーションとは以下のような気持ちを指します。

  • 目標達成のために仕事がしたい
  • 自分の存在意義を自覚し仕事に励みたい

従業員全員がこのようなモチベーションを持続していれば、組織は活性化した状態にあるといえるでしょう。活性化した組織では主体的に仕事に取り組み、様々なアイデアを生み出したり、自発的に協働したりする良い循環が生まれます。

組織内のコミュニケーションが活発な状態

活性化した組織では、社内のコミュニケーションが円滑に行われています。例えば、以下のような取り組みが行われています。

  • 飲み会の開催
  • ミーティングの頻度を増やし、意見交換の場を設ける

単に「上司に言われたから」と受動的に行うのではなく、自然体でコミュニケーションが取れていることがポイントです。

経営者と従業員が同じ目標を共有している状態

組織が活性化するためには、経営者と従業員それぞれが組織の目指す方向性を共有していることが重要です。具体的には、経営者が描く経営理念・ビジョンを従業員一人ひとりが理解し、自らの役割と照らし合わせて同じ目標に向かって行動することが求められます。経営者と従業員の間に認識のズレがあると、従業員の目的意識が希薄、自主性や積極性に欠ける、モチベーションの低下といった問題が生じます。組織の活性化には、目標の共有が不可欠です。

組織活性化のメリット

生産性と業績の向上

組織が活性化すると従業員のモチベーションが高まり、より熱心に業務に取り組むことで生産性が向上します。

一例として、以下のようなメリットが期待できます。

  • 情報共有が促進され、業務の効率化が図れる
  • 部門間の連携が強化され、迅速な意思決定ができる

従業員一人ひとりの生産性が高まり、結果として組織全体の業績向上につながるのです。

イノベーションの促進

組織が活性化されることで従業員同士のコミュニケーションが活発になり、新しいアイデアが次々と生まれやすくなります。活発な意見交換の中で、製品やサービスのアイデア、業務効率化の方法、顧客満足度向上の取り組みなど、様々なイノベーションにつながる着想が生まれてくるのです。さらに、従業員の主体性が高まるため、単に上司の指示を受けるだけでなく、自発的に新しいことにチャレンジする意欲が湧いてきます。「挑戦する風土」があれば、さらなるイノベーションが生まれる環境が整うことになります。

組織活性化はイノベーションを生み出す原動力となり、企業の競争力向上に大きく貢献します。

従業員の定着率向上と離職率低下

従業員のエンゲージメントを高めることは、従業員の定着率向上と離職率低下に直結します。組織コミットメントが高く、自らの成長を実感できる従業員ほど、長く勤め続けたいと考える傾向があります。一方で仕事にやりがいを感じられなかったり、キャリアアップの機会がないと感じたりするとモチベーションが低下し、転職を考えるようになります。

具体的には以下のような施策が有効です。

  • 新入社員のオンボーディング強化
  • キャリア開発支援の充実
  • ワークライフバランスの実現

こうした取り組みにより、従業員が会社に愛着を持ち、やりがいを感じられるようになれば、優秀な人材を確保し続けることができるでしょう。

顧客満足度の向上

従業員満足度が高いと、従業員はモチベーションを持って仕事に取り組むことができます。その結果、以下のようなメリットが期待できます。

  • 顧客対応の質が向上する
  • 商品・サービスに対する誇りが芽生える
  • 創造性が高まり、新しい価値を生み出せる

つまり、従業員満足度を向上させることは顧客満足度の向上にもつながり、企業の業績向上にも貢献するのです。従業員満足度と顧客満足度は企業にとって非常に重要な指標であり、両方を高めることで持続的な成長を実現できます。

組織活性化に向けた取り組み

ビジョン・バリューの共有

資料を持つ二人の女性ビジネスマン

組織活性化に向けた取り組みの第一歩は、経営者と従業員がビジョン・バリューを共有することです。ビジョンは組織の将来像や目指すべき方向性、バリューは組織の行動原理や価値観を意味します。ビジョン・バリューを共有し、日々の業務に落とし込むことで、組織が一丸となって同じ目標に向かうことができます。それが組織活性化の大前提となるのです。

定期面談

定期的に面談を行うことは、組織活性化の重要な取り組みです。中でも注目されているのは、上司と部下が1対1で行う対話形式の面談「1on1ミーティング」です。心理的安全性が高い(ほかの人を気にすることなく安心して発言できる)ため、プライベートな話題や、個々が現在抱えている課題などもオープンに話し合えることが最大のメリットです。

1on1ミーティングでは、以下のような効果が期待できます。

  • コミュニケーションの活性化
  • 信頼関係の構築
  • 部下の成長意欲、モチベーションの向上
  • エンゲージメントの向上
  • 優秀な人材の離職防止、定着率向上
  • 時代、多様化した働き方に応じた人材育成
  • 組織力の向上、強化

定期的な1on1ミーティングの実施は、組織活性化に向けた取り組みとして大変有意義です。

ITツールの活用

組織活性化を促進するためには、ITツールの活用が効果的です。例えば、次のようなツールが活用されています。

グループウェア

メール、スケジュール管理、ファイル共有などの機能を備えたグループウェアを導入することで、社内のコミュニケーションが円滑になります。

SNSツール

社内専用のSNSを導入し、情報交換が気軽にできる場を設けることで、組織の垣根を越えた交流が生まれやすくなります。

Web会議ツール

リモートワークが増える中、Web会議ツールを活用し、オンラインでのコミュニケーションの場を設けることが重要です。

このように、ITツールを効果的に活用することで組織内のコミュニケーションが促進され、活性化につながります。

社内イベント・レクリエーション

社内イベント・レクリエーションは従業員同士の交流を深め、結束力を高める有効な手段の一つです。

例えば、以下のようなイベントが考えられます。

  • 部門を越えた社内交流会
  • 健康増進イベント
  • チームビルディングイベント
  • クリスマス会やレクリエーション企画

従業員間のコミュニケーションが活性化する、部署を超えた人的ネットワークが構築される、組織の一体感が醸成されるなどのメリットが期待されます。

企業の要望やニーズは様々であり、一概にこれが正解という方法はありません。組織活性化を成功させるためには自社の状況や課題を分析し、それに合った方法を導入することが重要です。

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