従業員満足度アップ!企業の成長につながるコンプライアンスと両立させる取り組み

企業にとって「人材」は最も重要な経営資源です。しかし、近年は人材不足や離職率の上昇など、人材確保・育成がますます困難な状況になっています。そんな中、注目を集めているのが「従業員満足度」と「コンプライアンス」です。一見相反する概念のように思えるかもしれませんが、実はこの二つは企業の成長に大きくかかわってきます。こちらでは、従業員満足度とコンプライアンスを両立させることの重要性や、具体的な取り組み・施策などについて解説します。

企業成長の両輪を回す鍵!従業員満足度とコンプライアンス

従業員満足度とコンプライアンスの重要性

チームの団結を示す握手

両立の課題

企業活動において、従業員満足度とコンプライアンスの両立は極めて重要です。従業員満足度を高めることは企業の成長に不可欠です。一方、法令や企業倫理を遵守することを意味するコンプライアンスも、企業の持続的な発展に大きく寄与します。しかし、両者を両立させることは容易ではありません。

なぜなら、従業員満足度を高めるには、従業員のニーズに応えた施策を展開する必要があります。一方のコンプライアンスは規制・ルールの遵守を求めるため、従業員に義務を課すものです。つまり、双方のベクトルは異なるのです。

両立の必要性

従業員満足度のみを重視し過ぎると、コンプライアンスリスクが高まるおそれがあります。しかし、過剰なコンプライアンス施策は従業員の自由を過度に制限し、従業員満足度を低下させかねません。従業員満足度とコンプライアンスは企業成長の両輪です。車の両輪のように、どちらか一方だけが優れていても前に進みません。そのため、企業は両者の狭間を上手く渡り、バランスのとれた施策を打ち出していく必要があります。

従業員満足度とコンプライアンスの関係

コンプライアンス違反が従業員満足度に与える影響

コンプライアンス違反は従業員のモチベーションを著しく低下させ、信頼を損なうおそれがあります。

【懸念される影響】

  • 仕事や会社への不満増加
  • 職場の士気低下
  • 優秀な人材の流出リスク増加
  • 企業イメージの悪化による人材確保の困難
  • 法令違反によるリスク増大

特に深刻なのが優秀な人材の流出リスクです。不祥事が発生すると、従業員は会社に対する愛着や誇りを失いがちです。そうした状況下で優秀な人材が離職すると、企業の競争力が大きく損なわれてしまいます。このように、コンプライアンス違反は従業員満足度に直結する重要課題といえます。企業は真摯にコンプライアンスに取り組み、健全な企業風土を構築する必要があるでしょう。

適切なコンプライアンス施策が従業員満足度を向上させる理由

適切なコンプライアンス施策が実施されることで、従業員は以下のようなメリットを享受できます。

【透明性の高い公正な企業風土の実現】

コンプライアンス違反を防止する仕組みが機能することで、非倫理的な事態の発生を未然に防げます。その結果、企業風土の透明性が高まり、従業員は公正な評価・処遇を受けられると実感できます。

【企業の健全性への信頼感の向上】

法令遵守や倫理的な企業活動が徹底されることで、従業員は自社の健全性を高く評価します。そうした従業員の企業への信頼感は、やりがいややる気の源泉にもなります。

【リスク回避による従業員の不安解消】

コンプライアンス違反によるリスクが適切に管理されていると、従業員は将来的な不安を抱えることがなくなります。不安の解消は従業員満足度の向上に直結します。

従業員満足度とコンプライアンスを両立させる取り組み

社員の忖度を減らすための対策

会議に参加するビジネスマンとウーマン

企業成長の妨げとなる「社内忖度」について、問題意識や危機感をお持ちの企業様も多いかと思います。Job総研による『2024年 上司と部下の意識調査』では、社員の多くは「忖度をしたことがある」という実情が浮き彫りになっています。

※引用元:Job総研による『2024年 上司と部下の意識調査』

社員忖度が増えると、以下のようなデメリットが発生する可能性があります。

  • 仕事へのやりがいが感じられなくなり、エンゲージメントが低下する
  • 問題や課題の隠蔽により、トラブルやリスクが起こりやすくなる
  • 正確な情報共有やフィードバックが行われず、適切な評価や配置がされなくなる
  • 正しい情報が集まらず、正しい判断がされなくなる
  • 社員の創造性やイノベーションが抑制され、組織の発展性がなくなる

従業員満足度とコンプライアンスの両立には、社員の忖度を減らすための対策が必要不可欠です。

経営陣によるコンプライアンスの重視とリーダーシップ

経営陣自らがコンプライアンスの重要性を認識し、率先垂範の姿勢を示すことが不可欠です。コンプライアンス重視の姿勢を明確に示し、その考えを従業員に周知徹底することが求められます。

具体的な取り組み例

  • コンプライアンス方針の策定と従業員への周知
  • コンプライアンス研修の実施と経営陣による講話
  • 社内イントラネットやグループウェアでのメッセージ発信
  • 従業員とのコミュニケーションの場での重要性の説明

経営陣はコンプライアンスを企業文化の一部に根付かせる役割があります。また、コンプライアンス違反があった際には厳正な対応と原因究明、再発防止策を講じる強いリーダーシップが求められます。

コンプライアンス教育の徹底と意識向上の施策

コンプライアンス違反は従業員満足度を大きく損なうおそれがあります。そのため、従業員全員にコンプライアンスの重要性を周知徹底し、高い意識を持ってもらうことが重要です。

具体的には以下のような施策が挙げられます。

  • 年次・役職・階層別の研修・トレーニングを定期的に実施
  • オンラインによる自己学習コンテンツの提供
  • イントラネットやメールマガジンによる継続的な啓発活動
  • コンプライアンス優良事例の社内表彰制度の導入

また、単なる知識の押し付けではなく、従業員参加型のワークショップやディスカッションなどを取り入れることで、コンプライアンスに対する理解を深め、自発的な意識向上を促すことができます。

内部通報制度の整備と適切な運用

適切な内部通報制度を整備することで、従業員が安心して問題を報告できる環境が整います。また、通報案件の迅速な調査と対応により、コンプライアンス違反の早期発見と未然防止につながります。これにより、従業員の企業に対する信頼感が強まり、ひいては従業員満足度の向上にもつながるのです。

内部通報制度の整備例

  • 従業員向けのホットライン設置:24時間365日、匿名で通報できるホットラインを設置
  • 内部窓口と外部法律事務所窓口の選択制:従業員は通報先を自由に選択できる
  • パートナー専用ホットライン:取引先からの通報を受け付ける専用ホットラインの設置
  • 匿名性の保護:通報者の氏名は一切開示しない
  • 通報を理由とする不利益取扱いの禁止:通報を理由とした解雇や降格などの不利益な取り扱いは一切行わない
  • ポスターや研修による周知徹底:社内全体に内部通報制度を周知徹底

労働環境の改善とワークライフバランスの推進

労働環境の改善

働きやすい労働環境を整備することは、従業員満足度を高めるうえで重要です。以下のような取り組みが考えられます。

  • 長時間労働の是正
  • テレワークやフレックスタイム制の導入
  • ハラスメント対策の徹底

ワークライフバランスの推進

仕事と私生活の両立ができる環境を整えることで、従業員の満足度は向上します。主な取り組みとして以下が挙げられます。

  • 年次有給休暇の取得促進
  • 育児・介護支援制度の充実
  • リフレッシュ休暇制度の導入

これらの取り組みにより、従業員が心身ともに健康でいきいきと働ける職場環境が実現できます。

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従業員満足度向上の取り組みを支援する自己成長支援ラボ

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